【鹿児島・川内川】パックラフトで南国薩摩へ。一足早い梅雨明けを大満喫…のはずが…

旅の記録

こんにちは。
じめじめと暗く長い梅雨が続いております。

最近は、毎年のように災害級の雨が降っていますね。
皆さんお住まいの地域は大丈夫だったでしょうか。


7月も半ば。
そろそろ梅雨明けの便りが聞こえてくる頃だろうと思います。
そんな中、一刻も早く川に出たいと思い立った私は、南を目指しました。

今回は、以前から目を付けておりました、
北薩・川内川へ。


天気は大丈夫だろうと踏んでの選択だったのですが、なかなかそううまくはいきませんね。。
うーむ。。

しかしまあ…
楽しかったからヨシ!としよう。



タイガー
タイガー

それではスタート!!

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川内川ってどんな川?

鹿児島県の北西部を貫き、東シナ海に注ぐ一級河川で、九州内では筑後川に次ぎ第二の規模。

川内川と書いて「せんだいがわ」と読む。
日本のエネルギー問題に関心がある方は読めるはず。

肥薩線の栗野駅近くの川原から船を出し、湯之尾を越え、曽木の滝手前、羽月川が合流するポイントで幕営とした。
約15km程度。

野田知佑さんの著書「日本の川を旅する」の最終章が川内川で、私もいつか行かねばな、と思っていたのだ。

ちなみに、野田さんは栗野駅から河口まで6日間かけて下っている。


栗野駅近くの川原 ⇒ 羽月川との出合

早朝、熊本市内から移動。
鹿児島空港でバスを乗り継ぎ、いきいきセンターくりの郷へ。

物産館。
手の平ほどの大葉が10枚ほど入って100円であった。
天ぷらにしたら美味しかろう。

田舎でよく見られる複合施設で、温泉や図書館、トレーニングルームなどもあるようだ。


川内川ワンダーランドマップ。
私はこういった手書きの地図を見るのが大好きである。


そのまま川に直行しても良かったのだが、ちょっと寄り道。

栗野駅の裏手。
丸池湧水。
日本名水百選にも選ばれているらしい。

日量6万トンが湧き出ているそうな。

これはなかなか美しい。

このあたりの地域「湧水町」の名前の由来にもなったのだろうか。
たぶんそうだろう。


水を汲んでいる方がいらっしゃったので、私も500mlいただいていくことにする。
ひんやりと冷たく美味しい水。


栗野駅。
旅情を誘う肥薩線。

令和2年豪雨で、吉松から八代までの区間は止まったまま。


そして、栗野駅近くの橋の下で準備。
出艇。


すでに11時半。
ギラギラの太陽は真上にある。


毎度、船を漕ぎ始めるこの瞬間が好きだなあ。
開放感。

よーしあとは自由だ、好きにやってくれ、という声が聞こえてくる。
…ような気がする。


嬉しくてしょうがない。


とまあニヤニヤしてばかりはいられないのだ。

ゴウゴウと音が聞こえ始めたら、轟の瀬。
下流の宮之城エリアにも同じ名前の瀬があるらしい。

右岸に上がれるので、入念にスカウティング。
カヌーの競技場(練習場?)としても使用されているようで、確かにこれはなかなかの瀬である。
落差はそこまでないが、ぐらんぐらんに波が立っている。

岩場にはアンカーが打ってあった。


「えいやっ!」
っと、飛び込み、なんとか無事に通過。

3箇所ほどヒヤッとする箇所があるが、基本的にズバンとまっすぐ流れているので、ビシッとまっすぐ漕いで行けば問題ない。たぶん。
水量次第か。


とは言え、全身に水を浴び、船も水浸しである。
これくらいは全く問題無し。


水質、透明度は、Cくらいかな。

この川内川。
生活の匂いはするのだが、誰もいない。

両岸の藪が深いということも関係があるんだろうか。
釣り人もいない。
ぼおっと川を眺めているおじいおばあもいない。

人間の気配はする(ような気がする)のだが、誰にも遭遇することはない、なんとも不思議な静けさを持った川であった。


湯之尾の堰が見えてきたら、一旦上陸。

通過は不可。巻かねばならない。


菱刈カヌー競技場の船着場を利用させてもらう。
堰の手前で、バックウォーター気味になっているのか、流れはほとんど無し。


湯之尾堰。
スタート地点から約2時間。


堰の裏側は繋がっているが、こちらは落差5m以上の大きな湯之尾滝。
真っ白な水煙が上がっている。

こちらも通過は不可。


というわけで、船と荷物を担いで巻く。
堰と滝の間は、広々とした公園になっており、のんびり昼食。
「湯之尾滝ガラッパ公園」と呼ばれ、川内川にはその昔、ガラッパと呼ばれる河童がいたことからその名が付いたそう。

うーむ。
とは言え、妖怪たちが住んでいる雰囲気ではないなあ。
人間の気配が強い。

公園じゅうに無数の河童たち。
全て人工的なものである。(当たり前だ)


しかし、
やはり人間は誰ひとりいないのであった。


堰の下は入れず、少し歩いて再乗艇。

もうすっかり夏の日差し。
水も気持ち良く流れている。


黄色い橋が目印の国道267号線。
右手から羽月川が合流するポイントで、船を上げた。

この先には、曽木の滝そして鶴田ダム。
船で進めるのは一旦このあたりまでだろう。

16時。栗野駅から4時間半の行程であった。


南国の激しすぎる雨…

荷物を全て岸に上げ、国道沿いの酒屋(ローソン)にビールを買いに行く。

ここで、突然の大雨。
バケツをひっくり返したような雨、とはまさにこのことだ。。
慌ててビニール傘を購入。


大きな木の下で待機。

木の下というのはだいぶ雨が防げるんだなあ。
…と、改めて。

こんなことなら、先にテントを設営しておくべきだった。
まずは寝床。大事。


雨が小降りになったところで、急いでテントを設営。

スマートフォンで天気予報を確認すると、翌日の天気は雨。
あらら〜数日晴れの予報だったのだが、この時期の天気は変わりやすい。
2日目の予定はキャンセルするしかなかろう。仕方ない。

ゆっくり食事をし、ほどほどに呑み、就寝。




そして翌朝。
5時過ぎから大雨の予報だったので、早めに起きて撤収。
小雨の中、移動を開始する。

まだあたりは暗い中、全身を少しずつ濡らしながら、なかなかミジメなものである。


酒屋(ローソン)の店長さんと雑談をしていると、私と同じ九産大卒であった。

「僕も旅先のコンビニでアイスコーヒーを飲んだりしてみたいな」
ヒドイ濡れ犬状態の私にそうこぼす彼は、町内で3店舗を切り盛りし、休みは年に50日も無いとのことだった。

「これ良かったら」

カフェラテをご馳走いただく。
薩摩の人情に触れ、私はハッキリ言ってとてもとても嬉しかった。


真っ黒な雨雲が、ものすごい勢いで西に流れていった。


いよいよハイシーズン突入!

というわけで、2日間のダウンリバーの予定が、天候悪化のため不完全燃焼気味に終わってしまった。
しかし、それはそれで楽しかったので結果オーライ。

2日目は、宮之城エリアまでバスで移動し、そこから川内駅近くまで下る予定だったのだ。
また次の機会に。


ここ鹿児島には、孤高の詩人S氏や、画家のM氏、ライター志望の郵便局員C氏など、友人がたくさんいるので、またゆっくり訪れたい、そう思っている。


ちなみに今回、帽子とサングラスを忘れて来てしまった。
帽子は、栗野駅近くのファミリーファッションもとせさんで購入させてもらい、だいぶ気に入った。


さてさて、次はどこへ行こうか。
いよいよこれからハイシーズンに突入するわけで、そわそわが止まらない。

また計画を立てます。


タイガー
タイガー

それではまた次回!!


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