【熊本・菊池川】パックラフトで野田知佑さんの故郷の川を訪ねる。初秋。

旅の記録

こんにちは。
10月に入り、朝晩はだいぶ涼しくなってきましたねえ。

夏はあっという間に通り過ぎて行きましたが、わたくし秋もどんどん攻めていく予定ですので、引き続きどうぞ宜しくお願いします。


個人的なところで言うと、10月は連休が取れず、泊まりがけの川旅は難しそう。
(連休はあるっちゃあるが、ちょいと予定が入っている。。)

秋こそ野営が気持ち良いんだけどなあ。残念。
仕方がない。

しばらくは近郊の川をいくつかやりたいと思っています。


というわけで今回向かったのは、
熊本県の菊池川

敬愛する野田知佑さんの故郷の川であり、
「日本の川を旅する」で紹介されていることもあって、私もいつか下りたいと思っていた。



まだまだ日中は汗ばむくらいの陽気。
とは言え、しっかり秋の風が吹いていました。


どうぞごゆるりとご覧ください。


タイガー
タイガー

それではスタート!!


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菊池川ってどんな川?

菊池川は、熊本県北部を流れる一級河川。
阿蘇の外輪山を源流に、菊池、玉名平野を経て有明海に注ぐ。

源流が火山地帯の河川の特徴でもあるが、流域には温泉が多い。
菊池、植木、山鹿、玉名と、なかなかの名湯が揃っている。


そして、今回私が下ったのは、菊池から山鹿まで。
野田さんは、3つのセクションに分けて菊池川を下っているのだが、その中の一番上流部。
一番美味しい部分とも言えるだろう。

しかし!

この地図を見てお気付きだろうと思うが、
とにかく堰が多い!

菊池から山鹿までの約17kmの間に、今回越えた堰の数は6つ。
(最初の中州を左に行ってしまうと、さらにもう1つ追加っス!)

広大な平野部を貫く菊池川の流域は、歴史深い「米どころ」でもあるので、そのあたりが関係しているのだろう。
細かな流れ込みも非常に多かった。


まあそんなわけで、
出来るだけ荷物は軽くして行くことを強くオススメします。


菊池ふれあい清流公園 ⇒ 山鹿大橋下の川原

熊本市内に前泊した。
福岡〜熊本間は、たくさんのバスが出ているので余裕。
電車でも良いしね。余裕。


早朝6時。
熊本城の前からローカルのバスに乗り込む。
菊池温泉方面へ。
約1時間20分。


菊池温泉・市民広場前で下車。
菊池一族「菊池武光」公の騎馬像が、逆光のシルエットでお出迎え。


市民公園は、広大な芝の広場になっており気持ちが良い。
早朝ということで、観光案内所は開いておらず残念。


市民公園から、徒歩15分ほど。
今回の川下りのスタート地点に到着。
菊池ふれあい清流公園。

何故ここをスタート地点にしたかって?
名前が良いからです。


「熊本県はゲートボールが盛んである」ということを野田さんは書いていたのだが、まさにその通りで笑ってしまった。

たくさんのおじいおばあが集まって、なんだか大会のようなことをやっていた。
勝利した選手(チーム?)には、景品もあるらしい。
ティッシュペーパーとかそういった類のやつ。


そんな中、私はパックラフトの出艇準備。
中州状になっている公園の南の突端から船を出すことにした。


今回は、ファイントラックのフラッドラッシュを上下着用。
まだちょっと早かったか?
準備をしていると汗が吹き出る。暑い。

私は沈することを前提にウェアもギアも考えているので、こうなってしまうのだ。


入渓地点。

船を出すのであれば、このあたりがギリギリのところでしょうね。
これより上流は難しそう。


これちゃんと繋がってんのか?笑

ちょっと不安。
狭いのでパドルを入れるのは不可。

しっかり流れているので、流れに身を任せてとにかくいってみよ〜


繋がってた。
ホッ。。

嫌な感じの落ち込みとか、岩が出てたりとかもなく。


なかなか良い雰囲気じゃないか。
川の上はしっかり秋の風が吹いている。

水もキリリと冷たいが、目が覚めてむしろ丁度良かった。


そんなこんなでゆっくりと漕いでいると、なんか工事してる。


そして、完全に行く手を阻まれる。
おーい。。


巻きました。
おーい。。


まあ、このあとすぐに堰があるのは分かっていたので良いんだけどね。

今回ひとつめの堰越え。
右岸より。


とここで、突然めちゃくちゃ濁る。
先ほどの工事の影響ではないとは思うが、ひどい黄土色やん。

ええ…まじかーと思ったら、この極端な濁りはここの一ヶ所だけでした。
なんか悪い流れ込みがあったんだろう。


そしてすぐにまた堰。
ふたつめ。

左岸より巻き、すぐに再乗艇。


川の透明度もなかなか。


うん。なかなか良いぞ!

ブルーやグリーンのいわゆるSSランクの清流とは様子が違うが、川底までしっかり見える。
元気な魚たちの姿も。


浅瀬。
ライニングダウンで通過。
気持ち良いではないか!


シューズはダナーを初投入。

水中でのグリップもバッチリや。

アウトソールはベターっと面が広く、ラグがほとんどないので、岩にはめっぽう強く、砂利も全く問題なし、コンクリもOK、しかし泥にはすごく弱いようだ。


両岸はだいたい藪。
なんとかという名前の分からないハスも。

ちなみに、今回菊池川を下ろうと計画を立てる際に、参考にさせてもらったこちらのサイト。

2007年の記録であるが、古典的とも言えるようなこういった記事が、ただでさえ情報が少ない川下りにおいては、ものすごく貴重だったりする。

次の世代へ文化を繋いでいく、という意味でもすごく有意義。

2022年、私が繋ぎましたよ。


私。
インスタ用に自撮り。
もっと顔を出せって言われるもんで。

いつもソロなんで、なかなか自分の写真を撮るのって面倒なんですよ。


そして迫る岩壁。


なかなかの迫力。
このあたりは静かで雰囲気も良かった。


そして堰越え。
右岸より。


ちなみに、菊池川の堰越えのポイント。
両岸はだいたい藪がすごいので、しばらく歩いて再乗艇、というのが難しい。
堰を越えたら、ちょっと無理してでもすぐに川に降りるのが吉。
(堰の下は流れが強いから注意)


そして川幅が広がると、流れもゆるやかに。
堰の下からズーンと流れて、トロ場をしっかり漕いで、そして堰を越えるとまた流れて、この繰り返し。


堰越え。
右岸より。


菊池川を下る際は、荷物は必ず軽くしましょう。ほんとに。
荷をギッシリ積んでのポーテージほどツライものはないからねえ。


はい。堰越え。
ここも右岸より。

ここの下が結構ぐちゃぐちゃで真ん中を抜けるのが難しい感じ。
なので、右岸ギリギリの細い水路を抜けなくちゃならんのだが、ここがなかなかスリリングな瀬になっている。

流れはまっすぐなので、勇気を出して行けぃ!
ちょっと恐いだけで難しくはない。


迫間川と合流。


気が付けば昼。
おにぎりを頬張る。


鮎釣り師さん。
4名ほどいらっしゃった。


合志川と合流。


支流もそうだが、こういった細かな流れ込みも多かった。
菊池川はとても生活感のある川なのである。


そして最後の堰越え。
橋の下の小さな堰。

両岸は藪が深く上陸できないので一瞬ヤバイかなあと焦ったけども、左岸ギリギリのポイントが繋がっており、通れるようになっていた。


あとは静水セクションをのんびりと。


山鹿温泉の対岸をゴールとした。
(ドロドロですごい滑った)

17kmを約5時間。
度重なる堰越えでだいぶ時間を取られてしまったが、まあだいたい計画通り。


山鹿温泉でひとっ風呂♪

せっかくなんで、山鹿温泉に立ち寄りました。


山鹿大橋を越える。


山鹿の風景。
昔ながらの建造物が残る、風情のある集落でした。


猫ちゃん。


山鹿温泉「さくら湯」へ。
350円也。

とろりとしたぬる湯で、とても好みの湯でした。家の近所だったら絶対に通う。

山鹿温泉「さくら湯」公式ホームページ



というわけで、今回は菊池川でした。

なかなかメロウで良い川なんですが、堰の多さが惜しいなあ。

山鹿より下流のエリアを下っている方も多いし、白石堰から海までは堰越えもなくのんびり下れるらしい。

しかし、中流から下流はパックラフトで下るにはあまり向いていないというか、しっかり漕がなくちゃいけないのでだいたい大変な思いをするというか。
一番美味しいポイントは、やはり今回下ったあたりまでかな〜と思います。
ご参考まで。



さてさて、次はどこへ行こうかな。
計画を立てましょうかね〜。



タイガー
タイガー

それではまた次回っ!!

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