【山口・錦川】中国地方随一の清流へ。パックラフトで1泊2日!

旅の記録

こんにちは。

九州を飛び出しまして、山口県の「錦川」へ行ってきましたよ。

ここ数日、熊本方面への遠征を計画していたのですが、台風の影響で南九州の天気が読めず、それならば思い切って北上してみよう!と相成りました。
結果、好天続きでバッチリでした。


福岡から、公共の交通機関を利用してのアクセスとなると、一旦広島を経由し、岩国市内に入るのが良い。
福岡 ⇔ 広島 間は、時期にもよるのだろうが、2,000円台の格安高速バスがたくさん出ている。
(山口方面は本数が極端に少ない)

かく言う私も、出発5日前にネットで購入し、往復ジャスト5,000円で手を打ちました。

もちろん、経済的に余裕があれば新幹線であっという間です。



それでは、盛夏の錦川のレポート。
はじまりはじまり。


タイガー
タイガー

いや~暑かったヨっ!!

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錦川ってどんな川?

カヌーやカヤックの諸先輩方に話を伺っていると、よく話に出てくるのが錦川。
周防山地に源を発し、山口県東部を流れ瀬戸内海へと注ぐ。
県内最大の流域面積を誇る二級河川。

錦川沿いには錦川清流線というローカル線が走っているので、各々好きな駅で下車し、悠々と川を下り、そして好きな駅から乗車して帰る、という遊び方ができる。

友廻(ともまわり、ともまわし)の赤瀬を見たいぜ!という気持ちが個人的にあったので、初日は河山駅からスタート。
そして約20kmほど下り、行波駅付近の川原で1泊。
(行波駅付近には酒屋がある)


そして2日目。
下流には、国指定の名勝である歴史深い木造の橋錦帯橋が架かっている。
日本三名橋にも挙げられる、美しい橋だそうな。
ふむ。ゴールはここしかなかろう。
決定。

ちなみに、今回の行程の最大の難所は、友廻の赤瀬ではなく、2日目の竹藪の瀬であった。。
後述します。


河山駅 ⇒ 行波駅付近の川原

というわけで、夜行バスでバキバキの身体で電車を乗り継ぎ、朝。
8:00 河山駅。


ちょっと上流の橋の下から川原へ降りることができる。
消防署の裏手。

ふむ。水質は間違いないようだ。
完璧に透き通っている。


さあー出発。
頑張るぞ!の顔。

今回は、瀬があるのでヘルメットも持参した。
いつも通り、山で使っているグリベルです。


8:45 スタート。

いかん、最近はなんだか清流ばかり下っているような気がするな。
これはもう、ドブ川には戻れんかもしれん。
幸福感がすごい。


錦川は、全体を通して水がよく流れているし、ちょっとした瀬も多い。
とは言っても、沈するような危険な箇所はほとんどないし、初めての川下りにもgoodではないかと。
良い練習になるはずです。


スタートから約1時間。
岸の岩々に赤いのが増えてきたら、友廻の赤瀬はもうすぐ。

ちなみに岩が赤いのは何故かと言うと、その昔、このあたりの集落を守っていた赤鬼が、いたずら好きの青鬼を退治する際に深手を負い、血で染まったのだそう。


友廻の赤瀬。

問題なく通過できたが、岩が飛び出しているのでなかなか恐い。
ガクンと落ちたあとに、水流が大岩にまっすぐぶつかる。

大岩アップ。
ここを右に行くか、左に行くか。
右が無難。普通は右へ行く。

大岩を越えたら、すぐに小岩①にぶつかる。
右岸に寄りすぎると浅いので、岩の右すれすれを抜けねばならない。

そして小岩②。
ここも岩の右を抜ける。

恐がらずにまっすぐ水流を進めば、なんてことはない。
問題なくクリアできる。
もうちょっと水量が多いと、小岩①と小岩②が隠れてヤバイかもしれん。


右岸から巻けるので、水量の具合など一旦スカウティングすると確実。

ちなみに、私は一度クリアしたあと、大岩の左からも抜けてみようと、右岸に荷物を置いて再度チャレンジ。


結果、大岩の左からも下れます。
しかし、小岩①にぶつかるのが早いので、ここで重心やパドルの入れ方が逆になると、あっけなく沈しそう。
是非お試しあれ。
(くれぐれもお気を付けください)


そして、根笠駅の沈下橋。
橋の左に注目。

何を撮ってるんですか〜と訊いてみると、錦川清流線を沈下橋越しに撮っているそうである。
あと10分ほどで、電車が通るとのこと。

「そういうことならば、私も撮りたいっす!」
一緒に待たせてもらうことに。


というわけで、撮れた写真がこちら。
バッチリ撮れました。嬉しい。
カメラマンの素敵なおじさま、ありがとうございました。


12:00 南桑駅付近の集落。

このあたりは、川原に降りることができるポイントが多く、たくさんの鮎釣り師さんがいらっしゃった。

皆さん、気さくで優しい方ばかり。
お昼時だったこともあり、昼ごはん持ってるか?食べていくか?というお誘いもいただいたが、丁重にお断りし、お礼を言った。


うーむ、しかし私のランチはこれだもんな。
遠慮なく、お呼ばれしておけば良かったかな。


ずーっと魚影は濃いんだけど、しかし驚いたのが色とりどりの鯉!
黒いのはよく見るが、色の付いたやつはビビるよ。スゴイ。


グリーンが美しい川である。


15:10 行波駅付近の川原。


今日のキャンプ地に到着。
何故ここにしたかって、左岸を上がったところに酒屋があるから。

約20km、6時間弱の行程でした。


江木商店様。
ありがとうございます。
酒類、お弁当やおにぎり、お菓子やおつまみ、日用品等々、だいたい何でも揃います。

というわけで乾杯。

暑いので、水に浸かったままです。
こういう状態。
水温が冷たすぎるということもなく、最高。


今日のキャンプ地。
今回も幕はMSRのエリクサーにしました。
メッシュインナーが夏は最高。


よく飲み、よく食べ、よく泳ぎ、就寝。


行波駅 ⇒ 錦帯橋

2日目の朝。
早寝するので朝も早い。


ぼちぼちと撤収し、出発の準備。
幕、寝袋、衣類、全てドライな状態で2日目を迎えられるのは本当有難い。
前回の宮崎小川は、朝から雨だったからね。


7:00 出発。


私は、朝の川を吹く風が大好きである。


静寂の中、イカシタおじいがやってきた。
おじいは、鰻を捕っているとのこと。


日が差してきて気持ちが良いので、ここで朝食とする。

朝食兼1日の行動食。
朝の撤収時に水で戻しておくのが定例。


ああ〜気持ちが良いナア〜と悠々下っていると、ここで最大の難所!
通称「竹藪の瀬」である。

完全に舐めていた。
右は浅いので、水流に乗って左をいくと、
まっすぐ竹藪に突入する。

竹藪の中をガサガサと進めそうでもあるが、しかし私が乗っているのは、エア注入式のパックラフト。
あっさり穴が空いてしまいそうである。


流れに逆らいなんとか脱出できたが、ここは右岸を巻くのが吉。
パックラフトでの通過は、まじで危険すぎる。
くれぐれもご注意を。


汗をかいたので、泳ぐ。
錦川は、上流から下流までずっとこんな感じ。

ちょいちょい休憩し、泳いで汗を流しながら下るのが絶対に正しい。


SUPのお兄さんと遭遇。
広島から来たそうで、しばし談笑。

そして子供たち。

カヤックとSUPを持って、川原でキャンプだそうで。
これは子供たちも嬉しいでしょうね。

ベースキャンプはゼインアーツ。

良い遊びしてますね〜。
いやいやお互い様で。


そう言って別れる。


新幹線の高架橋が見えてきたら、ゴールはもうすぐ。


岩国城を横目に。
山の上。
ホントすごいところに建設しましたね。
望遠レンズ欲しい。


歓声が聴こえてきたら、ゴールの錦帯橋。
たくさんの大人と子供が、橋の上や下で遊んでいる。

11:15 錦帯橋。
2日目は、約12km、4時間弱の行程。

岸の公園で片付けさせてもらい、最寄りの川西駅から岩国市内へ。
無事2日間の旅が終了。


中国地方の可能性

というわけで、今回は九州を飛び出しての遠征でした。

広島への高速バスが格安で、下手したら南九州方面への遠征よりも安く上がる。
ちょっとこれは広島を起点に色々と計画してみても良いかもしれんな。
錦川は上から下まで最高で、とても大好きな川になりました。

そして錦川に関わる人々(今回出会った皆さん)も、とても優しい方が多かった。


川旅の醍醐味は「自然」と同じくらいに「人」なんじゃないかな、なんて思ったり。


さてさて、次はどこへ行こうかな。
当初の計画通り、いよいよ熊本方面かな。


タイガー
タイガー

それじゃあまた次回っ!!

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